2017.08.15禁煙効果 , タバコの害 , 美容と健康

タバコの喫煙による体力低下!体力の回復に禁煙とランニングは効果的?

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喫煙が体にもたらす影響にはさまざまなものがあります。

体力低下もその1つとされていていますが、禁煙をすれば体力は回復するのでしょうか?

一般的に体力を付けるためにランニングは有効とされますが、元喫煙者にも当てはまるのでしょうか?
今回は、喫煙によって低下した体力を回復する為の、禁煙とランニングの効果についてご紹介します。

 

喫煙による体力低下はなぜ起こる?   

【原因1】活性酸素の大量発生

活性酸素は細菌やウイルスから体内を守るために必要な存在ではありますが、喫煙により有害物質が体内に増え過ぎると、同じく活性酸素も増えていきます。増え過ぎた活性酸素は、免疫機能を狂わせたり、細胞を酸化させて老化を促進させたりする有害物質へと変わってしまうのです。

活性酸素の大量発生による弊害は他にもあり、本来であれば体の回復に必要なビタミンCですが、活性酸素を無害化する役目(抗酸化作用)も担っているため、活性酸素が増え過ぎた際には取り入れたビタミンCが無害化に優先的に使われてしまいます。体の回復に必要なビタミンCが不足し、結果的に疲れが取れにくい体へと変わってしまうのです。睡眠などを通して体が回復しきれず、翌日に疲労を持ち越してしまうため、体力の低下を感じるようになります。

 

【原因2】心肺機能の低下による酸素不足

喫煙の有名な害として心肺機能への影響が挙げられますが、これにより体内に酸素を取り入れる機能も低下します。また、血流の低下も引き起こすため、全身に酸素が行き渡りにくくなるのです。そうすると、軽い運動であっても全身に効率良く酸素を送ることができずに息切れを起こしやすくなります。喫煙を始めて、階段を上る際に以前より疲れやすくなったと感じる方は多いのではないでしょうか。

禁煙だけでは効果は低い?  

学生時代に運動をやっていた場合は基礎体力が高いため、喫煙を始めたばかりの若い方は体力の低下を感じにくいこともあるようです。

しかし、30代、40代くらいになるとほとんどの方が体力の衰えを全身で感じるようになります。体力を少しでも取り戻したいのであれば、禁煙することが無難でしょう。禁煙で有害物質が体内に取り入れられなくなると、心肺機能や血流も改善されるでしょう。

 

しかし、一度衰えた筋力を取り戻すには相応の筋力トレーニングが必要で、さらに禁煙してから長期間は体内の毒素は完全に抜けないと言われています。ほとんどの方は禁煙後に体調が回復しますが、失われた体力は簡単に取り戻せないことも少なくありません。体力を付けるには、禁煙に加えて適切な運動が効果的でしょう。

 

 

体力回復に効果的なのは禁煙+有酸素運動

有酸素運動とは、酸素を多く取り入れながら行う激し過ぎない運動のことです。体内の筋肉をゆっくり継続して使いながら酸素を多く取り込めるので、体内を浄化するための運動とも言えます。喫煙者の場合、筋力と体力、心肺機能の回復が見込めます。

 

禁煙の行動療法として採用されることもあり、有酸素運動と禁煙の相性は一般的に良いとされています。禁煙のサポートとして取り入れることも効果的です。

息切れが辛い場合はウォーキングから始め、慣れてきたらジョギング、最終的にはランニング、というように段階を踏むと取り組みやすいでしょう。ダイエットを目標にしたり、タイムを計って目標を決めたり、タバコのことを考えない時間を増やしていきます。最初は体が重く呼吸もままならないかもしれませんが、習慣にすることで体が軽くなっていくのを感じるでしょう。

 

おわりに

喫煙によって失われた体力は、自分の努力次第で回復が見込めます。喫煙による体調異常を正常に戻すためには、まずは禁煙が必要です。禁煙と合わせてランニングなどの有酸素運動を取り入れ、体の回復を感じながら禁煙に挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

 

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