2016.12.07禁煙効果 , 美容と健康

禁煙すると食事がおいしくなるって本当?タバコが味覚に与える影響とは

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タバコが味覚に与える影響

「タバコをやめたらごはんが急においしくなった」という話を聞いたことがあるかもしれません。禁煙に成功した方は実際に、食事への影響を口々に語っています。禁煙は味覚にどのような影響を与えるのでしょうか。今回は禁煙成功者からよく聞く、食生活や味覚に関するものをピックアップしてご紹介します。

 

 

禁煙すると食事環境が変わる

食事環境が変わるタバコが直接味覚に影響してくるわけではありませんが、非喫煙者と一緒に食事ができるようになることは大きな変化です。

最近では喫煙できない飲食店も多く、喫煙者は入る店を制限されてしまいます。喫煙できる店があったとしても、非喫煙者と食事するのはお互いに何かと気を使うものです。

 

タバコをやめてしまえば、店を選ぶ条件はおいしさや雰囲気だけとなり、店選びが非常に楽になります。複数人での食事の際も、喫煙しないのですから気を使うことはないでしょう。こうしたストレスがないだけで、食事の味が自然と変わってくるかもしれません。

 

香りが楽しめるようになる

香りが楽しめる「香り」も食べ物のおいしさに影響する要素のひとつ。タバコをやめると、香りが以前よりはっきりとわかるようになるようです。香味野菜や香りの強いフルーツなどが、禁煙してからおいしく感じるようになった、という意見も少なくありません。

 

禁煙後、特に魅力がわかるようになったという意見が多いのがコーヒーです。豆の香りや、淹れ方の違いを楽しめるようになるということでしょう。喫煙者にとって「コーヒー&タバコ」の組み合わせは非常に魅力的かもしれませんが、コーヒーの香りをより楽しむためには、タバコをやめることをおすすめします。

 

 

禁煙による味覚の変化

タバコをやめたことで、料理そのものの味が変わることはありません。「禁煙してごはんがおいしくなった」という意味を正確に言うなら、「禁煙成功後の舌は敏感になっている」ということになります。喫煙者の舌は味に対して鈍感だ、と言い換えることもできるでしょう。

舌が敏感とはつまり、しょっぱいものはよりしょっぱく、甘いものはより甘く感じられるということです。同じジュースを飲んでも「このジュースってこんなに甘かったっけ?」と感じることもあります。その他にも、少しの調味料で味が強く感じられるので、家計が浮いたという意見もあるようです。料理の味が薄くてすむので、塩分控えめのヘルシーな食生活になった、というケースも多いかもしれません。

 

さらに、禁煙によりタールが舌から抜け落ちると、味の違いが明確に感じられるようになると言われています。以前はこだわりなく何でも食べていた人が、禁煙後突然グルメになるというのはよくある話です。本当においしいものがわかるようになるとも言えるでしょう。

 

味の違いがわかるようになれば、ご家庭の食事で奥様が凝らしてくれた工夫にも気づけるようになるでしょう。逆に、奥様も自分の舌に自信を持って料理をすることができます。グルメになって、おいしい店を発掘するのもいいかもしれませんね。

 

おわりに

食事環境や味覚だけをとっても、禁煙にはこれだけの変化があります。多くの方が挫折してしまうことからもわかるように、禁煙は決して簡単なことではありません。しかし、これらのメリットを考えれば、十分にチャレンジしてみる価値はあると言えるでしょう。

 

変化していく味覚を禁煙のモチベーションにするという考え方もあります。禁煙中は少しずつ、いつも食べていたものがおいしく感じられるようになるはずです。「食べるのってこんなに楽しかったんだ!」という感動を心に刻み込むことができれば、再度タバコを吸いたいと思うことはなくなるかもしれませんね。

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