2016.12.07タバコの害 , 美容と健康

タバコとスポーツの関係?喫煙が低下させる運動能力やスタミナについて

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タバコとスポーツの関係

スポーツをされている方の中には、喫煙者の方もいると思います。タバコは肺や気管支に負担を掛け、運動能力やスタミナを低下させる要因の1つです。運動ではエネルギーを生産するために酸素が使われますが、タバコに含まれる有害物質は肺の細胞を破壊し気管に炎症を起こします。

 

今回は、タバコが運動能力に与える影響や、タバコがスポーツの現場でどのように考えられているのかなどについてご紹介します。

 

 

タバコは運動能力を低下させる

タバコは運動能力を低下させるタバコに含まれるニコチンやタール、一酸化炭素などは肺胞の破壊や毛細血管の収縮などを起こします。その結果、酸素を十分に取り込めなくなるため、運動能力の低下を引き起こされるのです。

 

肺機能は20代をピークとして少しずつ衰えを見せ始めます。タバコは肺機能の低下を助長してしまうことが医学的にも確認されており、咳や痰などの症状が進行すると酸素吸入が必要となるケースも考えられます。

 

タバコがスポーツに与える大きな影響として、筋力や瞬発力の低下が挙げられます。身体を動かすときには酸素による糖質や脂肪の燃焼がおこり、この反応が筋肉の動きを助ける重要な役割を果たします。しかし、喫煙による肺機能が低下していると十分な酸素が体内に供給されないため、筋力や瞬発力といった運動能力が低下してしまうのです。

 

また、タバコには筋肉痛や疲労の回復力を妨害することも認められており、喫煙者よりも非喫煙者の方がトレーニングやスポーツのパフォーマンスが高いといわれています。

 

 

スポーツ時にタバコは吸って良いのか

肺機能を低下させる結論からいうと、含有する物質が肺機能を低下させる恐れがあるため、スポーツ時にはタバコを吸わない方が良いとされています。ただし、運動機能自体に関しては有害なタバコですが、競技大会のような緊張する場面においては、精神的な負担を軽減するというケースもあります。喫煙により、緊張による心身のこわばりがほぐれてリラックスでき、普段通りのパフォーマンスを発揮できると考えられるためです。プロスポーツ選手の中にも喫煙で試合前の集中力を高めたり、試合後リラックスしたりといった現場も多く確認されています。

 

しかし、運動機能を低下させる危険性は常に付きまとうため、メリットとデメリットを十分に考慮した上で喫煙するようにしましょう。

 

運動能力に関わらずタバコは控えましょう

緊張した場面でのリラックス法として有力かもしれないタバコですが、その依存性は高く、肺や気管支といった呼吸器官の寿命を短くすることは否めません。

タバコの悪影響は50代から60代頃に顕著になり、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の発症率が高くなることが厚生労働省の調査により確認されています。

スポーツにおいて緊張をほぐし運動能力を引き出すともいわれていますが、長期的なスパンで見ると、やはり控えておくことが理想といえるでしょう。

 


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おわりに

タバコの性質上、運動能力に良い影響を与えることはありません。しかし、タバコを吸うことで気持ちが落ち着いたり、リフレッシュできたりと精神安定の効果を感じる方も中にはいます。

そのため、運動を習慣にしつつもタバコをやめられない方は無理して禁煙するのではなく、タバコの代替品を活用して、少しずつ摂取するニコチン量を減らす方法がおすすめです。

代替品には食料やお菓子、飲み物などの他に電子タバコやニコチンガム、禁煙パイプがあるため、「タバコを吸いたい」と思ったときには代替品をうまく活用しながら、禁煙を目指しましょう。

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