タバコに含まれる成分の1つがタールです。タールという名前は知っている、という方も多いでしょう。今回は、タールにはどのような物質が含まれているのか、タールが及ぼす体への影響などをご紹介します。
タールとはどういう物質か
タバコの中に含まれている有害物質は、ニコチン、タール、一酸化炭素です。有害物質の1つであるタールはタバコの中に5mgから15mgほど含まれています。タールは植物由来の樹脂で、タバコのフィルターに茶色く付くヤニと呼ばれるものです。
タールはタバコを吸ったときに出てくる煙の中に入っており、有害物質です。タバコに火を付けると、タバコの葉に含まれる物質が熱分解されて、タールが出てきます。タバコのタールには4,000種類以上の化合物が含まれています。そして、その中の200種類ほどの物質は有害物質と言われており、体に悪い影響を及ぼすと言われています。
タールが体に与える影響とは
また、喫煙者の肺と非喫煙者の肺の写真を見ると分かるように、非喫煙者はピンク色のきれいな肺ですが、喫煙者の肺は黒く変色しています。これはタールが体内に蓄積されたことにより、肺が変色してしまうためです。
タールがタバコの煙とともに出てくるということは、喫煙者はもちろんのこと、非喫煙者や周囲の人々にもタバコの煙によって影響を与えてしまう可能性があります。そのためタバコの煙は、知らず知らずのうちに、他の方の健康まで脅かしてしまうのです。タバコのタールには有害物質が含まれていますが、これらは具体的に、発ガン性物質や発ガン促進物質などです。これらの物質は、通常の細胞を悪性腫瘍に変質させてしまう力を持つ物質のため、喫煙は病気のリスクを上げてしまうと考えられています。
タールを体にためこまないようにするには
また、タールの少ないタバコを選んでいても、タバコを吸う本数が増えてしまっては意味がありません。タバコの本数も変えずに、タールの少ないものを軽く吸っていれば、体に入るタールの量を減らすことができます。今すぐ禁煙は始められない、という方はタールの量が少ない、軽いタバコに徐々に変えていく方法も良いでしょう。
おわりに
喫煙者が吸っているタバコには、タールという有害物質が含まれているため、喫煙者本人だけではなく周りの人にも影響を及ぼす可能性があります。自分と周りの大切な人の健康のためにもタールの多いタバコは、できるだけ避けた方が良いでしょう。
タバコのタールによる悪影響を意識して、タールの少ないタバコを選ぶ方もいらっしゃいますが、タールが少ないタバコでも、体に害を及ぼすことに変わりはありません。今は禁煙グッズなども豊富に種類があります。それらを上手く活用して、タールを減らすだけではなく禁煙にも積極的に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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