2016.12.07タバコの害

タバコの煙は小さな子どもにどんな影響を与える?子育て中の喫煙リスク!

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子育て中の喫煙リスク

タバコは、長い歴史を持ち愛好家も多い一方で、煙の過剰摂取による人体への悪影響は否めません。特にまだ体が発育途中の子どもについては、より一層の注意が必要です。喫煙者が子育て中ならば特に気をつけなければならないでしょう。

 

子どもがタバコの煙を吸い込むと、具体的にはどういった影響があるのか、タバコの詳しい成分から解説していきましょう。

タバコの煙にはどういう成分が含まれているのか

タバコの煙の成分には、大きく分けて三つの有害物質が含まれています。「ニコチン」「タール」、そして「一酸化炭素」です。

 

本来、「タバコ」は植物の名前で、タバコの葉を加工して紙巻きのタバコが作られており、葉自体にニコチンが含まれているため、ニコチンを含まない「タバコ」は存在しません。ニコチンには習慣性があるため、依存症になるリスクがあります。喫煙の際は紙巻きのタバコを火で燃やしますが、酸素が不十分な状態での燃焼となるため、一酸化炭素が発生します。加えて、「ヤニ」とも呼ばれる、発がん性物質のタールもタバコの煙に含まれているのです。

 

タバコの煙を吸うことは、これらの有害物質を体内に取り込むことでもあります。大人の体より小さい子どもの体にとっては、より大きなリスクとなるのです。

 

子どもがタバコの煙を吸うリスク

子どもがタバコの煙を吸うタバコを直接吸わない場合でも、受動喫煙による人体への影響は深刻です。幼い頃からタバコの副流煙を吸う習慣があると、一酸化炭素による脳へのダメージが大きくなり、さまざまな機能の低下を招くことになります。脳の機能が低下すれば、体への悪影響が現れ始めます。例えば、脳から分泌される成長ホルモンが不十分となるため、体の発育の妨げとなり、身長が伸びにくくなってしまう場合もあるでしょう。

煙を吸い込むため、空気が通る鼻、喉、耳に強く影響が出て、その系統の病気が発生することも確認されており、またタールによる発がんリスクも高まります。突然死のリスクが高まるという発表もあるため、子育て中の喫煙には細心の注意が必要でしょう。

 

タバコの影響を子どもに与えないための方法とは

タバコの影響を子どもに与えない

家庭によっては、子どもがタバコの煙を吸わないように、「換気扇を回す」、「ベランダで吸う」と言った対策をしていることでしょう。しかし、タバコの煙はタールを含んでいるため、どれだけ換気扇を回した場合でも、壁などにヤニが付着し、こびり付きます。子どもがヤニに触れ、そのまま口にしてしまった場合など、対処が難しいケースが多いでしょう。

ヤニは壁や物以外に服、体にも付着するため、家庭内に喫煙者がいる限り、タバコと子どもを完全に切り離すことはできないと考えられます。子どもがタバコの影響を受けないようにする一番の方法は、やはりタバコをやめることなのです。

 

とは言え、ニコチンの習慣性などもあり、簡単にはやめられないのが現実です。しかし、喫煙の行為自体が「成長過程の子どもにリスクである」という意識を持ってください。今はその影響が出ていなくても、5年後10年後に病気になるかもしれません。子どもの未来のためにも喫煙リスクを考え、努力をする姿勢が大切です。

例えば、「喫煙は必ず外で」「外で着ていた服は、子どもに接触しないように扱う」など、リスクを抑える方法を工夫しつつ、無理のないペースで禁煙していくのも1つの手段でしょう。

 

おわりに

自分だけではなく、家族の健康を考えると、やはり喫煙はおすすめできません。「子どものため」と割り切って禁煙に挑戦するのも良いかもしれません。

 

現在喫煙していない方は、子どもや自身の未来のために、今後も控えた方が無難でしょう。喫煙者は、習慣性があるタバコをいきなりやめることは困難かもしれません。最近は禁煙するためのグッズが多く展開されているため、段階を踏んで徐々にタバコから離れると良いでしょう。

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