2016.12.08禁煙効果

禁煙すると眠くなる!?禁煙中に襲われる眠気の原因と対策

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禁煙中に襲われる眠気の原因

禁煙中の障害となるのはニコチンの禁断症状だけではありません。タバコを我慢していると強烈な眠気に襲われた、という話はよく耳にします。なぜ禁煙をすると眠くなってしまうのでしょうか。少し考えただけでは「禁煙」と「眠気」の間にある関係性は見えてきません。今回は禁煙中に襲われる眠気の原因と、その眠気を打破する方法についてご紹介します。


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禁煙中はどうして眠くなるの?

ただでさえタバコを吸いたい気持ちを我慢しているのにも関わらず、容赦なく襲い来る眠気。しかも、禁煙中に襲われる眠気は強烈なようです。仕事中にもかかわらず、意識が飛んでしまうこともあるとか。そもそもこうした眠気が禁煙中にやってくるのはなぜなのでしょうか。

 

そのからくりは、脳が生成している覚醒物質「アセチルコリン」にあると言われています。通常、非喫煙者はこのアセチルコリンが脳の中で生成されて覚醒状態を保っていますが、喫煙者の場合はアセチルコリンの代わりにニコチンで覚醒状態を保っているそうです。つまり、アセチルコリンが必要ないため、ほとんど生成されなくなってしまうのです。この状態から禁煙を始めると、脳にはアセチルコリンもニコチンもない状態となり、脳を覚醒させるための物資が何もないと状態だと思われます。覚醒物質を失っている脳は、やってくる眠気に対して、ほとんど無防備な状態になります。そのため「強烈」と形容されるような眠気に襲われてしまうのです。

 

 

禁煙中の眠気対策

禁煙中の眠気対策脳内におけるアセチルコリンの分泌が非喫煙者のように正常化するまでの日数は、禁煙開始から30日程度言われています。つまり、この期間を乗り越えれば、つらい眠気も次第に収まっていくというわけです。眠気に負けてタバコを吸い始めては本末転倒ですから、眠気対策を行い、なんとか眠気を退けましょう。

 

カフェインは覚醒作用があると言われているため、コーヒーなどのカフェイン含有飲料を飲むようにすると、眠気が落ち着くかもしれません。また、ガムを常に噛んで眠気を紛らわせるのも、方法の1つです。なるべく人と話す機会を作るのも効果的でしょう。中には、外の空気を吸いに行く、鼻毛を抜くといった独自の方法を実践している方もいるようです。

 

生活習慣の見直しで改善を狙う

禁煙中の眠気対策夜遅くまで起きていた生活を変える、朝に軽めの運動を行う、といった生活習慣の改善で、そもそも昼間に眠気がやってこないようにするという方法も効果的です。いくら覚醒物資の欠如から脳が無防備な状態であっても、眠気さえやってこなければ極度の眠気に襲われることはありません。禁煙と同時に健康な生活習慣を身につけることができれば一石二鳥ですから、試してみる価値はあるのではないでしょうか。

 

また、状況が許すのであれば、少しの間眠るのも1つの手です。少なくとも禁煙をやめてしまうよりはいい選択と言えるでしょう。10分程度眠るだけで脳や体はかなり回復するはずです。この際、事前にカフェイン飲料を摂取しておくと、目覚めたあとによりスッキリできると言われています。

 

 

おわりに

禁煙中の眠気は避けては通れない難関です。人によってはこれがつらい、と思うかもしれません。しかし、ここでニコチンの覚醒作用にた頼ってしまっては全く意味がありません。先述したように、人間の脳にはもともとアセチルコリンという覚醒物質が備わっており、このアセチルコリンの力で覚醒するのが本来の形と言われています。脳のアセチルコリン分泌量が元に戻る約30日間はご紹介したような対策を行い、なんとか眠気を退けましょう。耐え続けた先には、健康な体と眠気から解放された生活が待っているはずです。

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